ガンに卓効のある薬草・野草 ビワ|ガンをはじめ万病に効く

■ビワは昔から魔法の木

ビワは、その汁の多い黄金色の実も、大きくて葉脈のくっきりした固い葉も、私たちに馴染み深いものです。青空をバックにビワの葉が茂り、遠くでブランコのゆったり軋む音……、そんな風景を懐かしく思い出す方もあるでしょう。

あのビワに万病を癒す不思議な力があるなんて、信じられないという方がいるかも知れません。でも、このビワこそ、古来から民間療法の霊薬として知られていたのです。

何と三千年も前の昔から、涅槃経などインドの古い仏典の中に、ビワは大変優れた薬効を持ち、生きとし生けるものの万病を治す植物として登場します。ビワの木は「大薬王樹」、ビワの葉はすべての憂いをとり除く「無憂扇」と名付けられていることからも、その癒しの絶大さが、すでにこの頃から遍く知られていたことが窺われます。

日本でも古くは奈良時代、天平二年に光明皇后がつくられた「施薬院」、これは貧しい人や病気の人々の救済施設ですが、そこでビワの葉の療法がもう行なわれていたのです。この古い療法は、ビワの葉を焦げない程度に炙って、二枚あわせて両手で十回ほどすり、一枚ずつ手に持って熱いうちに患部を摩擦するという、素朴なやり方だったようです。それ以来、全国のお寺にはビワの木が植えられ、難病に悩む衆生を治療してきたのです。

ビワの木は病人のうなり声を聞いて育つとか毒だとかいう迷信がありますが、ビワがこうして病気の治癒と切っても切れない縁をもつからでしょう。本当は、一家に一本ビワの木があれば医者いらずなのです。

■ガンさえも治るビワの葉療法の威力

このビワの葉は、ガンも治すほどの威力を持っています。私の経験にも、このビワの葉療法と自然食による養生で見事にガンを追い払ってしまった方が多いのです。ことに医学では不治の病とされる肝臓ガンを、ビワ葉温灸とビワ葉コンニャク療法で痛みを止め、ビワの生葉を貼って治ってしまった方がいます。

ガンが治るのですから、ほかの難病に効くのは当たり前。それでは一体、ビワの葉がどんなメカニズムで、どんな薬効を持って病気を治すのでしょうか?

ビワの葉には、ブドウ糖、蔗糖、果糖など色々な成分が含まれていますが、その中のアミグダリンという物質が薬効成分なのです。そしてこのアミグダリンがビタミンB17になるのです。

ガンに画期的な効果があるとして、今、国際的に脚光を浴びているこのB17こそ、ビワの葉の驚くべき効果の主役でもあるのです。このB17は、体温と共に暖める浸透して、細胞の中まで入り込んでいき、炎症やガン細胞も治してしまうほどの威力を発揮します。

そのため、ビワ葉温灸療法で、もぐさと共に圧力を加えて血行を促すと、酸素を補給すると共に血液を浄化してくれます。汚れた酸性の血液は、あらゆる病気の原因ともいわれますが、ビタミンB17はこの酸性血液を弱アルカリ性の血液に浄化する働きがあることが、既に証明されています。

その上、痛み全般によく効き、ひどいガンの痛みでも、ビワ葉コンニャク療法で止めることが出来ます。ビワの生葉を患部に当てて、ゆでコンニャクをタオル二枚に包んで上から当てて温めると、性懲りのない痛みでも退散してしまいます。腹痛、リウマチ、神経痛、腰痛、内臓の痛み一切に、このコンニャク療法がよく効くことはいうに及ばずです。そのあと、ビワの生葉を患部にそのまま貼っておきます。三角巾や腹巻などで固定しておくとよいでしょう。

ちょっとした傷や火傷でも、ビワの生葉を貼っておくと、一晩で痛みがとれてしまいます。やはり、上から油紙を貼って包帯をしておきます。

また、風邪で熱が出たり、頭痛がしたとき、頭や後頭部に貼っておくとすぐによくなりますし、喉の痛みには喉に、咳には胸と背中に貼ればよいのです。

手軽に出来て、素晴らしい効果のあるこの方法を、是非実際に試してみて下さい。自然療法は何よりも体験して、体で覚えていくのですから、頭ばかりが先行しては駄目。ビワの葉の中に秘められた大きな自然の力の素晴らしさを体得して欲しいのです。

もっともらしい医薬品が氾濫している現代、こうした自然の療法はいかにも原始的な方法に見えますが、自然の力そのものの働きは、本当の意味で一番科学的なのです。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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