WHOが大規模調査で裏付けているにも拘らず、2,000年過ぎても「食物繊維は大腸ガンのリスク軽減には関係がない」という欧米の疫学調査が相次いだのには驚くばかりです。

しかし、WHOの「国際ガン研究機関」による大規模調査で、やはり「食物繊維を多く摂る人ほど大腸ガンになりにくい」ことがわかったのです。この大規模調査は、1,992年~1,998年にかけ、イギリス、フランスなど欧州8ヶ国で約52万人(25~70歳)を対象に行われ、この期間中1,065人が大腸ガンになりました。

食物繊維の摂取量別に5群に分け、

a: 最多の1日当たり平均摂取量は31.9g
b: 最小の12.6g

を比べると、a群では大腸ガンになる率がb群に比べて25%も低く、他の3群でも6~24%低かった。つまり、食物繊維は大腸ガンには有効だったのです。

1,980年代には「食物繊維は大腸ガンとは無関係」という研究発表がありました。T・コリン・キャンベル教授の著書によると、発表者は「食物繊維の中に抗ガン物質が存在しているか?」と、食物繊維の分析を行ったそうです。食物繊維を分析したところで当然抗ガン物質はあるはずもなく、それで無効にし「大腸ガン予防にはならない」と結論付けたそうです。

食物繊維にガン予防効果があるのは、食物繊維そのものが大便という毒の吸着素であって、大便を多く出したり腸内細菌を善玉菌にしたりするから良いのです。

西洋医療の分析一辺倒の学者は、何でも分析しないと気が済まないようで、食物繊維の薬効成分を分析して探す方がどうかしていると言えましょう。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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